「Listening の試験は一体何を解答するの?」「配点は?」「配分時間は?」といった試験情報をまとめました。
目次
1.試験の概要
2.Part 1の内容
3.Part 2の内容
4.Part 3の内容
5.Part 4の内容
6.まとめ

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1.試験の概要
【試験科目名】Listening
【試験全体に占める配点割合】20%
【配分時間】約40分
【問題数】大問4題(全30問)
その内、
Part 1 選択問題
Part 2 文章穴埋め
Part 3 多肢当てはめ問題
Part 4 多肢選択問題
【題材】モノローグタイプ(留守電メッセージ、ラジオ広告、ラジオのノンフィクション番組、ニュース、場内アナウンス、小噺、逸話)、講義・講演・対話タイプ(会話、インタビュー、議論、ラジオ番組)
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2.Part 1の内容
【問題数】8問
【配点】1つの正答につき1点
【問題形式】短いモノローグや会話を聴いて、3つの選択肢から解答を選ぶ。
【問われる能力】話し手の感情、意見、態度、目的、役割、賛成/不賛成、話の主旨/詳細を把握する力。
※この記事での「問われる能力」について、ケンブリッジ英検の公式サイトの情報を基に、筆者なりに何が求められているのかを分析したものとなっています。
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3.Part 2の内容
【問題数】10問
【配点】1つの正答につき1点
【問題形式】約3分間のモノローグ(プレゼンターがモノローグを紹介する)を聴いて、問題文でモノローグに関する文章が与えられており、その文章の中には空欄があるので、空欄に当てはまる適切な単語を正しく記載する。
【問われる能力】特定の情報や意見を聞き取る力、聞き取った単語を正しい綴りで書くことができる力。
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4.Part 3の内容
【問題数】5問
【配点】1つの正答につき1点
【問題形式】約30秒の5つのモノローグを聴いて、8つの選択肢の内から、5つのモノローグに当てはまる選択肢をそれぞれ選ぶ。
【問われる能力】話し手の主旨、意見、態度、目的、感情、詳細を聞き取る力。
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5.Part 4の内容
【問題数】7問
【配点】1つの正答につき1点
【問題形式】約3~4分間の会話(2人以上)を聴いて、3つの選択肢から解答を選ぶ。
【問われる能力】話し手の態度、意見、詳細/主旨、主要なアイデア、特定の情報を聞き取る力。
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6.まとめ
英検等の他の英語試験に比べて、FCEのリスニング試験の特徴は、様々なリスニング題材が取り上げられていること、話すスピードが速いこと、イギリス各地の英語のアクセントが取り入れられていることが挙げられると思います。他の試験より、よりネイティブスピーカーが普段聞いているものに近いものになり、難易度も高めになるのではないでしょうか。
もっとも、イギリス現地のネイティブスピーカーはFCEの試験よりもっと速く、不明瞭な発音で話し、さらに人によっては各地の強い訛りを持っています。話が脱線しますが、特に各地の訛りについては、英語のネイティブスピーカーでも訛りが強いと何を喋っているのか理解できないことがあるそうです。日本語でも、例えば、青森県にゆかりのない人には津軽弁を聞いても全く理解できないのと一緒ですね。
FCEは英語試験である分、実際の英会話と比べるとまだ聞き取りやすい部類に入るのではないでしょうか。とはいえ、問題はなかなかトリッキーな作りになっており、聴いた内容を正しく把握していないと正答が選べないような紛らわしい選択肢が多いです。つまり、一部のキーワードだけ聞き取れても全体で内容を理解していないと正答が導けないような問題があります。(逆もしかりで、例えば話し手は全体としてAに賛成しているけれど、客観意見としてAに反対する意見も紹介していて、ややこしいことがあります。)
また、Part 2については、正しく単語を書く能力も求められます。読める・聞き取れるけれど正しいスペルを知っていない単語は意外とあり、簡単な単語でもそういうものは存在するため、要注意です。