この記事では、ロンドン東部の方言であるCockney(コックニー)を学ぶことができる海外ドラマについて紹介しています。ケンブリッジ英検・FCEのリスニング対策になります!
目次
1.(前置き)Cockney(コックニー)とは
2.【海外ドラマ】Call the Midwife( コール・ザ・ミッドワイフ )
3. Call the Midwife( コール・ザ・ミッドワイフ )のCockney(コックニー)訛りについて
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1.(前置き)Cockney(コックニー)とは
Cockney(コックニー)の特徴については、こちらの記事で詳しく取り上げていますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。
FCEのリスニング試験とCockney(コックニー)がどう関係しているかについては、リスニング試験の概要の記事でご紹介しています。
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2.【ドラマ】Call the Midwife( コール・ザ・ミッドワイフ )
1950~60年代のロンドン東部の貧困地区Poplarを舞台に、助産婦達が仕事にプライベートに奮闘するドラマです。同タイトルの助産婦の自伝を基にドラマ化され、イギリスでは人気を博しています。
Netflix、Huluなどでネット配信されています。
こちらのYouTubeビデオは、シーズン1の予告編です。
【今回の海外ドラマ情報】
Call the Midwife
2012年 BBC制作 同タイトルの自伝小説をドラマ化
2018年時点でシーズン1~7まで放映(シーズン9まで制作することが既に決定されている模様)
一話辺り52分
助産婦達の仕事、となれば、当然、出産、流産、死産シーンが多々出てきて、「一体どうやって撮影しているんだろう?」と思うくらい、臨場感たっぷりに表現されています。そういう医療シーンが苦手な方は要注意です。また、妊婦・新生児・乳幼児も度々登場しますので、「度々見かけると精神的に辛い…」という方も要注意です。私の場合、出産シーンにいちいち感涙し、死産などの悲しいシーンでは毎回涙が止まらず、助産婦達のプライベートにもらい泣きし、全編を通して涙腺が崩壊しました。
医療現場以外のドラマの魅力としては、当時ロンドン東部の貧困地区であるPoplar地区が一体どういう地区だったのかが非常によく表現されています。例えば、一口に貧困地域といってもなかなか想像力が付いていかない場合もありますが、ドラマでは、妊婦が頻繁に沐浴できず定期検診の時にものすごく臭かった等、リアリティを持って視聴者に訴えかけてきます。ドラマを通じて、第二次世界大戦後のイギリスでNHS(国民健康サービス)が貧困層にとっていかに大事だったかが分かります。
その他、印象に残ったエピソードは、投薬による胎児への影響がどう当時受け止められていたのかというものでした。ネタバレになるかもしれませんが、有名な歴史上の事件が出てきます。
また、妊娠・出産に関する英単語・フレーズが実際の医療現場でどのように使われているのか、非常によく分かります。英語圏で妊娠・出産をされる方・ご家族には、いい英語の勉強になるのではないでしょうか。(ただし、1950~60年代と現代とでは医療のレベルが違うので、自己責任でご判断下さい。また、流産・死産など生々しい医療シーンが頻出しますので、その点についても自己責任でご視聴下さい。)
【今回の海外ドラマをおすすめしたい人】
赤ちゃん好きな方、感動するドラマが好きな方、1950~60年代のイギリスに興味がある方、妊娠・出産に関する英語に興味がある方、産婦人科系の医療英語に興味がある方、Cockney(コックニー)訛りを学びたい方
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3. Call the Midwife( コール・ザ・ミッドワイフ )のCockney(コックニー)訛りについて
英語のアクセントに関しては、助産婦達(医療に携わる人達を含む)は、皆聞き取りやすい英語を喋っていますが、それ以外の地元の人達はCockney(コックニー)です。Cockney(コックニー)だと、私にはほとんど何を話しているのか分からない時も多々ありました。ただ、Cockney(コックニー)のリズムを何回も聞きている内に慣れてくるとともに、俳優達の動きや助産婦達の台詞の助けもあって、「恐らくこういうことを言っている」と理解できました。そういう点では、Cockney(コックニー)の雰囲気をたっぷり感じられつつ、ある程度は標準的な英語でストーリー展開を追えるドラマです。
また、Cockney(コックニー)以外にも、アイルランド英語やスコットランド英語など、イギリス各地の方言もたまに出てきます。加えて、インド系、アフリカ系、南アメリカ系の移民の英語も出てきて、今まであまり聞いたことがなかったため、勉強になりました。
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