【後編:政治家のMockney】Cockney(コックニー)訛りが抜けていく場合、Mockney(モックニー)する場合【リスニング対策】【イギリス英語の方言】

最終更新: 2018年4月23日

 先日来より、ロンドン東部の方言Cockney(コックニー)について、その特徴やCockneyが聴ける海外ドラマをご紹介しました。今回は、2つの記事に分けてCockneyを巡って話題になったニュースや出来事を取り上げたいと思います。後編は、「Mockney(モックニー)する場合」についてみていきます。

※Cockneyの特徴についてはこちらに記載しています。

【イギリス英語の方言】Cockney(コックニー)【リスニング対策】


※前編はこちら。

【前編】Cockney(コックニー)訛りが抜けていく場合、Mockney(モックニー)する場合【リスニング対策】【イギリス英語の方言】  


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目次

1.前編からのまとめ(Cockney(コックニー) 訛りが抜けていく場合)

2.Mockney(モックニー)する場合

3.実際はどうなのか検証してみた

4.まとめ


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1.前編からのまとめ(Cockney(コックニー) 訛りが抜けていく場合)

 イギリスでは地域ごとに方言があり、地域の方言を誇りに思っており、多くの人が方言を直して標準的なアクセントに変えたりはしないそうです。もちろん、その人によって方言の使い方はそれぞれ違うものだと思います。

 

 前回は、世界的に有名なベッカム元サッカー選手のCockney(コックニー)訛りの変化(年々Cockneyが抜けている)についてみていきました。今回は、その逆で、Cockenyをあえて真似した場合についてみていきたいと思います。


  なお、方言との付き合い方は人それぞれ。方言がそのままの人もいるし、変わってくる時もある。ということで、この記事は、正しい・正しくないといった判断を行うものではなく、英語学習の観点からイギリスの方言について取り上げていることをご了承ください。


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2.Mockney(コックニー)する場合


 イギリスでは、若者がわざとCockney訛りを真似して喋ることがあるそうで、どうも若者の間で流行っているようです。わざとCockney訛りを真似して喋ることはMockney(モックニー)と呼ばれています。(Mock(真似する)+Cockney(コックニー= Mockney(モックニー))


 Mockneyは若者がするだけでなく、政治家もするようです。少し前になりますが、2013年、イギリスの保守党のGeorge Osborne(ジョージ・オズボーン)議員がケント州にあるスーパーマーケットの倉庫で演説した際に、Cockneyの発音を使いながら話したことが話題になりました。

こちらがその記事↓

"'Mockney' George Osborne backs the Briddish who wanna work", The Telegraph, 2 Apr 2013


 オズボーン議員はオックスフォード大学出身であり、通常は標準的な発音をしています。しかし、今回取り上げた演説ではあえてCockneyの発音も混ぜて喋ったことで、翌日のニュースでは演説内容よりCockneyの発音を使ったことの方が注目されたようです(BBC Newsを参照)。オズボーン氏のCockney発音については、実際に演説を聴いていた聴衆(労働者)に否定的なツイートをされたり反対勢力に労働者のことを分かっていないと言われたりと、非難の声が上がりました。一方、「状況によって発音を変えるなんて人間らしいじゃないか」と皮肉たっぷりに擁護(と言っていいのか迷いますが)する意見もありました(The Guardian参照)。


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3.実際はどうなのか検証してみた


 それでは、実際の演説がどのようなものだったのかを検証してみましょう。こちらのビデオは実際の演説を紹介するとともに、後半ではオズボーン氏が普段の演説でどのように話しているのかを比較しています。Mockneyしている部分に字幕が出てくるので、非常に分かりやすいかと思います。


 ビデオで取り上げられていた発音を書き並べました。


 普段の発音:want      / Mockneyの発音:wanna

 普段の発音:we have had a / Mockneyの発音:we've hada

 普段の発音:British      / Mockneyの発音:Briddish

 普段の発音:want it     / Mockneyの発音:wannit

 普段の発音:kind of     / Mockneyの発音:kinda


 政治家は演説だと特にゆっくり・はっきり喋るので、聞き取りやすいですね。Cockneyと標準的な発音の違いがよく分かります。Mockneyしている部分は、演説自体が固い印象を受けました。上記のThe Telegraphの記事の中で専門家が「キャラクターを演じているように聞こえる」とコメントしていますが、何となく頷けるような気がします。


 なお、ここでMockneyの発音として書き並べている発音について、私がCockneyの特徴を書いている記事の中に入っていないですが、Cockneyの特徴の記事では全てのCockneyの特性を網羅している訳ではないことをご容赦ください。


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4.まとめ


 政治家のMockneyはいかがでしたでしょうか?演説が聞き取りやすい上に、ご紹介しているビデオも解説が詳しくて、発音を掴むのにいい題材ではないでしょうか。

 また、今回はイギリスの政治家の演説でしたが、日本の故田中角栄氏は浪花節を習得することで吃音を直したという逸話もあり、政治家が喋り方を変えるのは普遍的な取り組みなのかもしれません。


 前編とは違う角度からCockneyに関する話題について見ていきましたが、方言との付き合い方は本当に人それぞれですね。Cockneyに限らず、似たような方言の話題を見つけたら今後も記事にしていきたいと思います。

 


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