今回の記事では今まで使ったことのある英語の語彙力チェックサイト(英語で診断テストを進めていくもの)をご紹介したいと思います。
英語を自分一人で学習していると、「勉強して本当に実力がついたのかな?」とか「何だか勉強がマンネリ化しているなあ」と思うことがあります。そういう時、語彙力診断をすると、単語数に基づいて自分の現段階での力を知ることができ、良い刺激になります。是非お試ししてみて下さい。

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目次
1.【レビュー】Test Your Vocab
2.【レビュー】Vocab Size Test
3.まとめ
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1.【レビュー】Test Your Vocab
Test Your Vocabは アメリカ系ブラジル人の研究プロジェクトで、年齢・教育・母国語の学習率と外国語の教室での学習率の比較による語彙力を測定しています。
語彙力テストは3つのパートから構成され、表示された単語のリストの内、意味が分かるものにチェックをしていきます。この時、例えば「見たことがある単語」等にはチェックを入れることはできません。Part 1では一般的な語彙力のレベルを判断し、Part 2ではより正確な語彙力を測り、Part 3(任意)では統計情報を収集する目的で年齢などが質問されます(Part 3は省略しても語彙力診断はできます)。Part 1の最初は簡単ですが後半以降は難しく、Part 2も同様です。
回答が終わると、推定語彙数が表示されます。Test Your Vocabによると、大人のネイティブで20,000~35,000語、一般的な英語学習者(外国語として英語を学ぶ人)は2,500~9,000語だそうです。
英検の必要語彙数を調べてみると、人によって語彙数は異なるものの、大体、英検二級(CEFR B1)で3,800~5,100語、英検準一級(CEFR B2)で7,500~9,000語、英検一級(CEFR C1)で10,000~15,000語といった所のようです。
ケンブリッジ英検FCEは準一級相当と考えると、FCE合格に必要な語彙力は7,500~9,000語といったところでしょうか。私はFCE合格した時、恐らく7,000語に到達していたかどうかの語彙数だったのではないかと思います。

2.【レビュー】Vocab Size Test
次にご紹介するのは、Vocab Size Test。 1,000語から14,000語までの語彙力を測定することができます。
語彙力テストは14のパートから構成され、それぞれのパート毎に10問ずつ出題されています。問われる単語が大文字や太字になっており、その単語を使った短い文章が与えられ、a~dまでの選択肢の中から正しい単語の意味を選んでチェックしていきます。
各パートはレベル別になっており、例えば「First 1000」のパートは1,000語レベルの語彙数をどのくらい知っているのか、「Fourteenth 1000」のパートは14,000語レベルの語彙数をどのくらい知っているのかを測定します。したがって、レベルが進むごとに単語がどんどん難しくなっていきます。
画面の左側の「SCORE」ボタンを押すと、解いた問題分の正答率とそれに基づく語彙数が表示されます。全部の問題を解かなくても解いた所まで計算してくれるので、後半のパートが難しすぎる場合には途中までで解答を終えるのもありだと思います。
なお、14のパート全てを解くと全部で140問となり長いので、ご注意ください。
ご参考までに、ノンネイティブの留学生の語彙数について、こちらのサイト(英語高地トレーニング http://eigo-kochi-training.com/vocabulary4/ )によると、
「 Vocabulary Size Testを使ったNation & Beglarによる実験(2007)では、私の通ったアメリカの大学の日本校で、ノンネイティブ(日本人)の学部生の語彙数は5~6,000語、大学院博士課程の日本人は約9,000語を知っているという結果が出ています。 また、大学院レベルでリーディングの課題をきちんとこなすためには、最低8,000語は知らないと厳しいそうです。 大学院のネイティブがこのテストを受けると、ほぼ全て正解できるとのことでした。 」(太線は当サイト管理者による。)
だそうです。確かに言及されている語彙数は私の実感にも大体一致しているのではないかと思います。とはいえ、イギリスに一時期滞在していた経験から、言及されている学部生・博士の語彙数レベルでは、大学のリーディングの課題をこなすのは決して楽ではないという気もしますが。

3.まとめ
この記事を書く前にTest Your VocabとVocab Size Testの両方をしてみましたが、Test Your Vocabが語彙数7,700、Vocab Size Testが語彙数7,500と、近い語彙数が結果として出てきました。ノンネイティブの知人にも頼んで2つのテストを試してみてもらった所、知人も2つのテストでほぼ同じ語彙数となったとのことでした(Test Your Vocabが語彙数12,000、Vocab Size Testが語彙数11,800)。
二人分のデータのみで判断するのは難しいですが、どちらのテストもそれなりに信頼できるのではないかと思います。
自分の語彙数を知ることで、自分の現在の実力も数字で分かる、定期的に語彙力をチェックして、英語学習の進み具合を知ることもできる、といったメリットがあります。
また、ケンブリッジ英検やIELTS、TOEIC、英検などの英語資格試験を受ける際に、自分の語彙力を知って、目標とするスコアを設定してみるのもおすすめです。
Test Your VocabとVocab Size Test、是非お試ししてみてください。
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