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【教材レビュー】Future Learn(オンライン講義)【Reading】【Writing】【Listening】

更新日:2018年5月12日

 この「英語勉強教材レビュー」では、私が使ったことのある英語の参考書、英語勉強サイトなどの感想・レビューを記載しています。どうやって教材を使用したのか、具体的な勉強方法も併せてご紹介しています。

 今回の記事では、イギリスをはじめとした世界中の大学が提供する様々な分野の授業を英語で学べるオンライン講義「Future Learn」について書いています。

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目次

1.「Future Learn」の概要

2.【レビュー】「Reuters TV Now」を使った感想

3.【具体的な使用方法】「Reuters TV Now」の使い方

4.まとめ


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1.「Future Learn」の概要


 「Future Learn」とは、イギリスをはじめとした世界中のトップ大学や専門機関が、オンラインで様々な分野の講座を提供するサービスです。日本の大学では例えば慶応大学が講座を提供しています。

 講座は原則英語で提供されており、Future Learnによると世界中の利用者は700万人を超えているそう。元々Future LearnはイギリスのThe Open University(日本で言う放送大学のような所)が所有しており、有料の講座だけでなく無料の講座も多くあります。

 講座は毎月新しいものが発表され、範囲もビジネス、語学、社会学、文学、医学、化学など多岐にわたっているため、自分自身の興味関心にあったものを見つけやすいです。また、教授などの専門家が動画や図、文章で分かりやすく説明しており、受講生が授業について意見やコメントをすることもでき、単なる座学にとどまらず、受験生が発信していくこともできます。

 

【名前】Future Learn

【料金】講座によって無料・有料は異なる

【時間】講座によって受講期間は異なる

【内容】世界のトップ大学が様々な分野の授業をオンオンラインで提供

【字幕】あり

【使用言語】原則英語(ただし講座によっては他言語の使用もあり)

【使用年齢】13才以上

【リンク】

 オンライン Future Learn https://www.futurelearn.com/

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2.【レビュー】「Future Learn」を使った感想


 「Future Learn」を使うようになって、今のところ2年くらい経ちました。継続して使っている訳ではなく、時間がある時に興味がある講座をゆるく続けています。今まで使ってみて感じたメリット・デメリット、英語の難易度について考えてみたいと思います。


【メリット】

・自分の都合に合った使い方ができる(時間の融通がつけやすい)。

・講座の講師は大学教授や専門機関の専門家が務めているため、質が高い。

・講座の種類が豊富。

・動画は全て字幕付きなので、英語の確認がしやすい。

・英語学習者用の講座も(数は少ないが)用意されている。

・講座に受講生がコメントを書き込むことができ、講師陣が受講生からの意見や質問にこたえたり、受講生同士がコメントにlikeや返信をすることができる。


【デメリット】

・講座によっては講座の閲覧期間が限定されており、その期間を過ぎると閲覧するには有料になる。

・講座によって文章量が多いものがあり、推奨されるペースで授業を受けることが難しい時がある。

・全て英語で専門用語が使われているので、専門用語の英語に慣れていないと辛い。


【英語の難易度】★★★★★(難しい)

 英語の難易度を評価するのは無謀だと承知していますが、英語勉強の教材の目安としてあえてしてみます。私自身の英語のレベルはケンブリッジ英検FCE(英検準一級相当)で、それを踏まえた個人的な感想としては「★★★★★(難しい)」です。


 理由は2つ。まず、1つ目が英語。

 専門的な話が英語で展開されるので、その分野の専門用語を英語で知っていないと理解するのが難しいです。講座の内容も大学の学部レベルの授業と同じではないかと思われるため、学部レベルの英語は最低限必要かと思われます。(もちろん、講座の中にはBritish Councilが提供している英語学習者向けの講座もあり、それらの講座は英語のレベルは低く設定されているように感じます。)

 とはいえ、動画の英語も比較的ゆっくり明瞭に喋られており、英語字幕もついているため、たとえ英語が分からなくても確認しやすいです。その意味で、英語の勉強はしやすいのではないかと思います。


 2つ目の理由が、受講生のコメント機能。

 講師からの一方的な情報伝達にとどまらず、受講生から発信していけるのがFuture Learnの売りでもあると思うのですが、英語でコメントを書く(特に専門的な内容について書く)ことに慣れていないと大変な作業ではないかと思います。

 なお、コメントを書くかどうかは受講生の意思に委ねられており、コメントを全く書かなくても講座を修了することはできます。ただ、英語学習的にはやはり英語で何かを発信するということは非常に勉強になります。他の受講生から自分が書いたコメントに対してlikeや返信を貰えたり、授業の疑問点に関するコメントに講師から返信が来たりすることもあり、英語を通じた交流もできます。まずは感想でも自己紹介でもいいから何かを英語で書いてみるといいのではないかと思います。

 他の受講生のコメントを見ていると、英語ネイティブだけでなく非英語ネイティブと思われる人達も英単語や英文法のミスをしつつ積極的にコメントを書いて授業に積極的に関わろうとしていて、英語のミスを恐れずコミットしていこうとする姿勢も同時に学べるのはいいなあと個人的には思います。


【おすすめ度】★★★★★(非常におすすめ)

 上記のメリット・デメリット、難易度を踏まえたおすすめ度です。

 ケンブリッジ英検FCE(英検準一級相当)レベルでも難しいため、FCE受験を考えている方には難易度は高いと思います。

 しかし、英語を学ぶ人の多くが、英語をツールとして何か(仕事・勉強など)をしたい、と考えていると思います。FCE合格を狙う人も、FCE合格が最終ゴールではなく、FCE合格をステップに自己実現していきたいと思っているのではないかと思います。

 その点、Future Learnはツールとして英語を実践的に使うことができつつも、分からない英語も自分のペースで確認することができるので、英語の自主学習に向いている素材だといえます。また、自分の興味関心のある講座を選ぶことができるので、英語の学習も普段よりモチベーションが上がりやすくなるのではないでしょうか。

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3.【具体的な使用方法】「Future Learn」の使い方


 ここからは、どのように「Future Learn」を2年間ゆるく使ってきたのか、具体的にご紹介していきます。


 まず、Future Learn に登録して、自分の興味のある講座を選びます。英語学習が目的の場合やいきなり英語の授業を受けるのに躊躇いがある場合には、British Councilが英語学習用の講座をいくつか提供しているので、そこから始めるといいと思います


【British Councilの英語学習用の講座の一例】

English for the Workplace

Exploring English: Shakespeare

Understanding IELTS: Techniques for English Language Tests


 後は、講座によって無料・有料、受講目安時間などは異なるため、自分の勉強方法や勉強時間を考えて勉強できるものを選びましょう。オンライン講座であるため、時間の融通がききます。隙間時間や週末のまとまった時間など、自分自身の勉強できる時間を見つけて取り組んでみましょう

 私の場合ですが、忙しくない時に何個か講座を並行して受講し、この講座に飽きたらしばらくは別の講座をやっていました。飽きっぽい人にこの方法はお勧めです。また、講座によっては、受講期間を過ぎても無料で受けることができるものもあるので、先に受講期間が限られている授業を優先的にやって、後からゆっくり受講期間のないものを受けるという方法も取っています。

 コメントは書きたい時に書くようにしています。毎回コメントをしようと頑張ると、だんだんFuture Learn をするのも嫌になってくるし、コメント自体もつまらない内容になってきたため、コメントについては無理やり書くということはしないようにしています。こんな感じですが、コメントにLikeを貰ったり講師に取り上げてもらったりするとやはり嬉しいので、継続的にコメントはするように心掛けています。おかげで、英語でコメントを書いて自分の意見をまとめることに抵抗がなくなりました。

 その他としては、講座内で読む文章量がそこそこあるため、読む力がつくと思います。専門用語が多い場合には苦痛な時もありますが、自分のペースで勉強できるので、少しずつ取り組んでいけばいいのではないかと思います。

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4.まとめ


 英語は学ぶツールとして使いたい方、海外(特にイギリス)の大学の授業はどのようなものか知りたい方に是非Future Learnはおすすめしたいです。英語資格試験のために英語の勉強を続けるのは、時に中だるみもあるし、特に独学の場合、孤独だと思います。Future Learnはコメント機能で他の受講生も頑張っているという刺激を貰え、自分からも意見を発信することができて、独学の良い刺激になると思います。

 Future Learnの内容が直接FCEの試験に結びつく訳ではありませんが、英語を通じて何かを学ぶ楽しさを感じてみてください。


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